老後、長生きのリスク


老後のマネープランというのは、老後に考えられるあらゆるリスクに備えるものだと言っても良いでしょう。

60歳でリタイアをして、その後80歳まで生きるとすると、その人の「老後」は20年あることになります。月々これだけ必要だから、それに12をかけて1年分、さらに20を掛ければ20年分の必要な資金が算出できます。それだけの資金を現役世代の時から用意しておけば大丈夫...。

いえ、ちょっと待って下さい。この方が幸いにも90歳まで生きたとしたらどうでしょう?自分が何歳で亡くなるのかを完全に知っている人は、この世に一人もいません。「80歳までの資金を用意したが、90歳まで生きそうなので節約しよう」こんなことはできないのです。

80歳から90歳までの10年間は想定外の時間ですから、マネープランを構築する際にも考慮に入っておらず、お金のない惨めな10年間になってしまう...。これが、いわゆる「長生きリスク」です。長寿は喜ばしいことなのに、かえってそれが負担になってしまうというわけです。昔であれば子供が親を扶養するということが当たり前だったので、どれだけ長生きしても金銭面での心配はあまりありませんでした。もちろん、その頃に老後のマネープランという言葉もなかったはずです。とてもおめでたいことである一方、長生きというのは老後のリスクとして考えるべきなのです。









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